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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

特集記事

ネットサーフィンをする前に最低限しっておいてほしいトラブル事例とその対策

ネット上に潜む巧妙な罠

時代と共にネット上の詐欺も年々と巧妙になり、様々な手口が存在しています。

皆さんの日常でも、パソコンやスマホでWebサイトを閲覧したり、アプリをダウンロードすることは、ごく当たり前のようになっているのではないでしょうか。

しかし、その何気ない日常の行動で大きな被害にあうことも…。

今回の特集では、ネットの閲覧やダウンロードによるトラブルとその対策についてまとめました。

トラブル事例・対策:パソコン編

サンプル動画を見ようとしただけで請求が!

アイドル動画サイトのサンプル動画をクリックしたら、勝手に会員登録され、有料アダルトサイトの会員料金を請求する画面が表示されました。

<事例解説>

ワンクリック詐欺と呼ばれ、アダルトや出会い系に多いものです。

しかし中にはアイドル動画やアニメ、ゲームの攻略動画などのサイトから誘導されることもあります。

身に覚えのない請求は、支払わず、無視しましょう。

不安だからと業者へ連絡してしまうと、あなたの個人情報を渡してしまうことになります。

                    

ウイルスに感染したというメッセージが!

ネットサーフィン中、「あなたのパソコンはウイルスに感染しています!」という警告メッセージとともに、対策ソフトの広告が表示されました。

<事例解説>

ユーザーを煽って不安にさせ、ソフトを購入させようとする詐欺広告です。

このような広告の場合、「偽物の対策ソフトを購入させること」と「個人情報を盗んでさらに架空請求などの詐欺を行うこと」が目的です。

本当にその警告は正しいのか、きちんと確認し、たとえ対策ソフトが無料であってもダウンロードしないようにしましょう。

ウイルスを検出したという音声が!

ネットサーフィン中、あるサイトで突然「あなたのパソコンでウイルスが検出されました」と音声で警告されました。

画面には「ここに連絡してください」との連絡先が表示されています。

<事例解説>

2015年5月以降にIPA(情報処理推進機構)へ相談が寄せられている詐欺事例です。

BGMと同じ仕組みで、誰がアクセスしても同じ音声が流れるようになっています。

目的は電話での勧誘です。

連絡しないようにしましょう。

トラブル事例・対策:スマートフォン編

スマホの広告をタップしたら料金請求が!

スマートフォンであるサイトを見ていたら、広告で無料アダルトサイトが表示されました。

興味本位でタップし、年齢確認などをクリアすると、高額な利用料金と一緒に端末を識別したと英数字が並んでいました。

<事例解説>

あたかも個人を特定したかのように見せかけて、料金を騙し取ろうとする手法です。

怖がらせるために同時にアラームやバイブを鳴らすケースもあるようです。

相手と連絡を取ろうとしたり、料金を支払おうとしたりしないようにしましょう。

悪質サイトへの接続を防ぐためには、フィルタリング機能を活用するのも一つの防衛策です。

料金を請求する電話がかかってきた!

アダルト動画の無料アプリを見つけたのでダウンロードしました。

動画試聴後にアプリを削除しましたが、後日「アプリをインストールしたので利用金額を支払ってください」と電話がかかってきました。

<事例解説>

アプリの中には、スマートフォンに登録された個人情報を抜き取るものがあるため、このように電話がかかってくるケースがあります。

強引に名前や住所を聞かれる場合もありますが、すべて無視しましょう。

また、公式マーケット以外からのアプリのダウンロードも控えましょう。

セキュリティアプリが不正アプリ!?

                    

スマートフォンを新しく購入し、評価の高い有料のセキュリティアプリを購入しました。

しかし、ダウンロード画面から動かなくなったため、ネット上で検索したところ、不正アプリとの情報がありました。

<事例解説>

セキュリティアプリにも、無料有料にかかわらず不正アプリは存在します。

レビューの数が多く、評価が高い方が安全度は上がりますが、悪意のある業者が、良いコメントを書きこみ、意図的に評価を高くしている場合もある為、提供元も信頼できるかを確認しましょう。

トラブル事例・対策:番外編

Twitterで豪華景品ゲット!?

Twitter上で、「リツイート&フォローをすれば豪華景品プレゼント!」とのツイートを発見しました。

どうしても商品が欲しいのでリツイート&フォローをしてもいいですよね!?

<事例解説>

企業の公式アカウントからの発信でなければ、詐欺の危険性が高いと考えてください。

当選したとの連絡を受け、住所を教えたのに商品が届かない、送料を払ったのに商品が届かないなどの詐欺被害にあった事例が確認されています。

ID・パスワードは使いまわしでいい?

色々なネットサービスを利用しているため、アカウントIDとパスワードが増えてしまいました。

覚えられないので、全部一緒のものを使っています。

<事例解説>

同じID・パスワードを使いまわすと、どこかで情報が漏れてしまった場合、不正アクセスや個人情報の漏えいの被害が拡大する可能性があります。

ID・パスワードは、誕生日や名前、メールアドレスなど、他人から予測しやすいものは使わないようにしましょう。

最後に

いかがでしたでしょうか?

スマートフォンの流行とともに、バイブ機能を使ったり、電話の発信をしたり、端末を特定したりと、詐欺の脅しの手口が巧妙になっています。

突然、警告や請求などがあっても、その情報を鵜呑みにせず、冷静に判断することが、ネットのトラブルを回避するポイントです。