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ワクチン予約に見せかけたSMSに要注意

ワクチン接種を利用した詐欺が横行

新型コロナワクチンの接種が始まり、電話やネットでの予約を進めている方も多いこの時期に、ワクチン接種を利用した詐欺が広がりを見せています。
電話やメールを利用した詐欺以外にも、役所職員に成りすまし、自宅へ訪問してくるパターンも確認されています。

詐欺を働く人物は、ネット予約に慣れていない方や、ワクチン接種についての知識が少ない方、「少しでも早く接種したい」と思っている方をターゲットに、予約代行や接種順位の優先をちらつかせ、個人情報や金銭を狙っています。

どのような方法で詐欺が行われているのか

ネット予約の代行

ネットを利用した予約に慣れていない方を狙い、「ワクチン接種予約を代行します」と呼びかけ、予約代金をとろうとします。
ワクチン接種は無料で行われていますが、「予約には料金がかかります」という嘘で、更に金銭を巻き上げようとする場合もあります。

予約アプリになりすます

SMSなどで「新型コロナワクチン接種の予約受付中です」などの文面で、不正アプリのインストールを促します。
不正アプリをインストールしてしまうと、インストールした端末に記録されている連絡先を利用して同じような不正アプリのインストールを促すメールを勝手に送られてしまいます。
この場合、自身だけでなく知り合いや家族も被害に巻き込まれる可能性があります。

接種順位を優先する

「〇〇円を支払えば、優先的にワクチン接種を受けられますよ」といった、嘘の優先話で金銭を狙う場合もあります。 もちろん、言われた金額を支払ったとしても、接種順位は変わりません。

自宅への訪問

役所の人間を名乗り、「ワクチン接種の予約がなかなか取れないので、代行します」と自宅へ訪問してくる場合があります。

最後に

今までにない、全国一斉のワクチン接種のため、接種まで時間が掛かる場合もあります。時間がかかって不安になるかもしれませんが、正規の手続きとは異なる方法を利用しないようにしましょう。

また、ワクチン接種の予約について正しい知識を持っていれば、詐欺に巻き込まれる可能性は低くなります。
実際の予約方法や日時はいつなのか、各自治体で異なりますので、お住まいの地域の情報を調べて確認しておきましょう。
ワクチン接種は順番に行われています。早めに接種を受けて安心したいという方もいるとは思いますが、本来の手続き以外の方法をとってでも早く接種しようとするのはやめましょう。