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特集記事

すぐにアップデートすべきツールとは。

そもそもアップデートとは?

アップデートとは、簡単に言えば「今ある一番新しい状態に更新する」ことです。
新たに開発されたツールであっても、その後バグが発見されたり、より便利な機能が開発されたりすることがあります。
また、脆弱性が発見された場合は、サイバー攻撃の被害を防ぐためにも、より早く修正が必要となります。
新機能の実装やバグの修正、発見された脆弱性への対処などのために、今ある一番新しい状態へ更新する、それがアップデートです。

アップデートは後回しにしない

とても大切なアップデートですが、完了するまでに時間がかかることや、対応中のパソコンやスマホが使用できない状態になってしまうことが多いため、作業を進めたい時などはついつい後回しにしてしまいがちです。
しかし、目の前の作業のためにアップデートを後回しにしてしまうと、脆弱性などへの対応が遅れてしまい、防げたはずのサイバー攻撃の被害に遭ってしまうかもしれません。

特にアップデートを忘れてはいけないツールとは?

どのツールでもアップデートを忘れてはいけませんが、特に重要なアップデートが発生するツールというものが存在します。 ここでは、特に後回しにしてはいけない重要なアップデートについて解説していきます。

OS(オペレーティングシステム)

OSは、多くのソフトウェアが利用する基本的な機能を持つ、機器の基本的な管理を行うシステムです。 コンピューターやスマホなどの一番重要な部分であり、OSがあるからこそ、私たちは便利な機能を使うことができます。 その重要な部分のアップデートが遅れてしまった場合、サイバー攻撃の被害はより大きなものになってしまいます。 OSのアップデートは、何があっても後回しにせず、そして忘れてはいけません。

ブラウザー

これまでに、GoogleChromeの脆弱性を利用した攻撃が行なわれたことや、Webページを開いただけでマルウェアに感染させる方法も存在しています。 何処に攻撃者の罠が隠れているかわからないため、ブラウザーのアップデートも重要です。 また、最初からインストールされているが現在は利用していないブラウザーも、利用していなくとも更新が必要です。 システム内に存在するだけで攻撃対象になる危険性もありますので、インストールされているブラウザーはすべて確認しましょう。

オフィスソフトウェア

仕事だけでなく、プライベートでも文書の編集を行う人は多いと思いますが、このオフィスソフトウェアも、脆弱性を狙った攻撃を受けることがあります。 仕事で作成した機密情報を含んだ書類などが狙われてしまうため、アップデートの重要性は高いと判断できます。

金融関連アプリ

金融関連のアプリの場合、脆弱性を放置すると自身の財産に直接手を出され、奪われてしまうことを意味します。アプリ開発側もその点はしっかりと対応しているため、 アップデートが発表されたら、なるべく早く対応していきましょう。

セキュリティ関連ソフト

マルウェアは日々進化し、毎日のように新しいマルウェアが誕生しています。しかし、セキュリティソフトも対応するための改良が続けられています。
私たちの持つ財産を守るためには、日々更新されていくセキュリティ関連ソフトの更新も必要です。

最後に

忙しい時ほど後回しにしてしまいがちなアップデートですが、もしもの場合の被害を考えると、後回しにすることのデメリットの大きさに気づくと思います。
ほんの少し、作業を中断してしまうかもしれませんが、あなたの大切なものを守るために、アップデートはなるべく後回しにせず、できるだけ早く行いましょう。