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特集記事

スマートフォンアプリで気を付けておくべき事

スマートフォンアプリで気を付けておくべき事

爆発的に普及し始めているスマートフォン。お使いになっている方も多いでしょうし、お子さんが利用されているというご家族も増えてきているようです。そのスマートフォンの特徴の一つが「アプリ」と呼ばれ、スマートフォンにインストールすることでSNS、ゲーム、カレンダーなどが利用できるようになります。

この「アプリ」ですが一部で不正なアプリが出回っており、利用に際して注意が必要です。どんなことに気を付ければいいのか?もしダウンロードしてしまったらどうすればいいのか?などの対策をご紹介します。

公式マーケットでも油断大敵?

トレンドマイクロ社というセキュリティ会社の調査によると、200万個以上のアプリを解析した結果、約30万個が「利用者に何等かの危害を加えようする意図があるアプリ(以下悪意のあるアプリ)」として分類され、さらにそのうちの約15万個が「被害の影響が大きいアプリ」に分類さ れました。さらに悪意のあるアプリに分類された約30万個のうち、約7万個が Androidの公式マーケットであるGoogle Play から直接提供されていました。
(GooglePlayで提供されている総アプリ数は約70万アプリ)

この数字を見る限り、Google Playといえども注意が必要と言わざるを得ない状況です。

このアプリ、大丈夫?

独立行政法人情報処理推進機構(IPA)は「公式マーケット上の不正なアプリに注意!」~不正なアプリをインストールしないために~の中で、Google Play上で評価が5.0満点中4.4、レビュー数が7,830と比較的良い評価で、さらにダウンロード数が50万を超えていたアプリを実行することで、スマートフォン内の位置情報やメールアドレスなどの情報が外部に送信されてしまうことを確認したと発表しました。

評価とダウンロード数に安心してインストールしてしまった利用者が多いと思われ、アプリのアイコンが、個人的嗜好をくすぐるものであったことも、ダウンロード数が伸びた一因と考えられています。

参考URL:http://www.ipa.go.jp/security/txt/2013/03outline.html

評価数やダウンロード数が多いアプリでも
不正アプリである可能性がある

不正アプリをダウンロードしてしまうと・・・

不正アプリをダウンロードしてしまうと・・・

  • 自分の位置を特定され、追跡されてしまう
  • 連絡先データが読み取られ、個人情報が流出してしまう
  • 自分の電話番号が抜き取られ、悪用される
  • ブラウザの履歴やブックマークが読み取られる
  • 勝手にショートメッセージなどを送信されてしまう

などの自分の意に反した事象が発生してしまう危険性があります。

不正アプリの被害にあわないためには?

ダウンロード時に表示される「アプリの権限」ページにて項目を確認する

「同意する」を押す前にそのアプリがどんな権限を要求してきているのか?つまり持ち主が操作しなくてもアプリ単体でできる機能を確認し、明らかに必要ないと思われる項目があれば、そのアプリのダウンロードは一旦見送るべきです。

例えば左記アプリが壁紙アプリだとした場合、アプリ権限として「個人情報」は必要ないはずです。(実際はカレンダーアプリです)

セキュリティ対策ソフトの導入

スマートフォンにセキュリティ対策ソフトを導入し、最新の状態に保っておくことで、不正なアプリのインストールを防ぐことができます。

通信事業者が運営している公式マーケットを利用する

SoftBankの「メニューリスト」、NTTDoCoMoの「dマーケット」、KDDIの「auスマートパス」、など通信事業者が運営している公式マーケットは事業者がチェックをしているので安心です。

もし被害にあってしまったら、サービスを提供している事業者に連絡し被害を食い止めましょう。また不正アクセスは犯罪行為です。警察のサイバー犯罪相談窓口にも連絡をしましょう。

相談窓口一覧はこちら

■注意!
不正アクセスはコンピュータウイルスが原因の場合もあります。
パソコンの異常を感じたら、LANケーブルを抜き(インターネットにつながらない状態にする)、初期化をおこなってください。
ご心配の方は下記窓口に相談してください。

情報セキュリティ安心相談窓口
電 話 03-5798-7509
E-mail anshin@ipa.go.jp
FAX 03-5798-7518
郵 送 〒113-6591
東京都文京区本駒込2-28-8
文京グリーンコート センターオフィス16階
IPAセキュリティセンター 安心相談窓口