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特集記事

周辺機器のアップデートを忘れずに!

周辺機器のアップデートも大切

今年1月、エレコムから発売されている一部ネットワーク機器やアプリに、脆弱性が発見されたとの発表がありました。

無線LANルーターなどネットワーク製品の一部における脆弱性に関して
脆弱性の発見されたものはどれもサポート期間が終了しているため、利用中止が呼びかけられています。

パソコンやスマホは常にアップデートを行い、セキュリティを最新の状態に保っていても、そこに繋がる周辺機器の脆弱性が放置されていれば、不正アクセスを狙っている第三者の侵入しやすい場所を放置していることになります。

不正アクセスによって悪用されてしまう危険性を減らすためにも、
周辺機器もアップデートによって常に最新の状態に保つ必要があるのです。

脆弱性を放置してしまうとどうなるのか

脆弱性が発見された機器をそのまま利用していると、不正アクセスされる危険性を放置していることになります。
そして、不正アクセスされてしまった場合の被害として、以下のような事が起こる可能性が考えられます。

  • 遠隔操作によって、あなたが設定したパスワードが変更されてしまう
  • 無断で何らかのスクリプトを実行されてしまう
  • 周辺機器の設定が勝手に変更され、無断使用される

これらの被害は一例であり、あなたが所持するパソコンや周辺機器、そして保存されているデータが、不正アクセスした第三者に勝手に利用されてしまう可能性があるのです。

被害を受けないための対処方法

対象機器のアップデートを行う

まず必要なのは、脆弱性の発見された機器のアップデートです。
不正アクセスしようとしている人物にとって、放置されている脆弱性は狙いやすく侵入しやすい場所になります。
そんな危険な場所は放置せず、アップデートが発表されたらできるだけ速やかに対応しましょう。

最新型の商品へ移行する

脆弱性が発見された機器で、既にサポート期間が終了している場合は、最新型への切り替えが必要です。
企業によっては多少の改善策などは用意されているかもしれませんが、根本的な解決にはなりません。
サポート期間が終了しているということは、「今後のアップデートやトラブルが起きた際の保証はない」ということと同じなため、なるべく早く切り替えを行いましょう。

最後に

パソコンやスマホとは違い、周辺機器のセキュリティ機能の更新は見落とされがちです。
しかし、自身のパソコンや情報を守るためには、パソコンやスマホだけではなく、そこに繋がる機器にも気を配る必要があります。
いつから利用しているのか、更新したのはいつなのか、パスワードの設定は行われているかなど、定期的に確認をしていきましょう。