乗っ取りの手口は複数存在しますが、主な乗っ取り方法としては以下が考えられます。
■簡単なパスワードの突破
「password」「12345678」などの、とても簡単なパスワードや、生年月日や個人名を利用した簡単に推測できるパスワードは「とりあえず試してみるか」ぐらいの感覚で試される可能性があります。
■フィッシング詐欺で奪われた情報を利用される
フィッシングサイトを利用した人たちが入力した情報を使って、不正にアクセスしてアカウントを乗っ取る方法です。
アカウントの持ち主によって正しい情報が入力されているため、フィッシングサイトに情報を入力してしまったと気づかれるまでは、簡単にアカウントを乗っ取ることができます。
■アカウントリスト攻撃
企業への不正アクセスや、情報漏洩によって公開されたデータをリスト化し、手当たり次第にログインを試す方法です。
情報漏洩や不正アクセスについてのお知らせがあった場合は、すぐにパスワードの変更などをしておかないと、乗っ取られてしまうかもしれません。
乗っ取りの目的には、以下のようなものが考えられます。
■個人情報の窃取
アカウントに登録された個人情報が目的の場合もあります。
アカウント利用者の情報だけでなく、つながりのある家族や友人、知人の情報も狙われるため、対処が遅れてしまうと、自分自身だけではなく、周囲への被害が拡大してしまいます。
■情報の拡散
フィッシングサイトへの誘導を目的とした投稿を繰り返すことで、サイトに騙された人から個人情報を盗もうとします。
拡散力の高いアカウントであれば、被害はより大きくなることも考えられます。
■アカウント利用者への金銭要求
アカウントを乗っ取ることで、本来の持ち主への金銭要求が行われる可能性もあります。
「返してほしければ〇〇円支払え」などのメッセージが届くかもしれませんが、言われた金額を支払ったとしても、本当に返してもらえる保証はありません。
また、乗っ取ったアカウントの利用者になりすまし、知人や友人へ詐欺行為を働く可能性も考えられます。