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特集記事

FBIが警告するネット詐欺

被害の拡大しているネット詐欺

ネット詐欺についての記事は、さまざまなサイトでいくつもの注意喚起に関する内容を閲覧することができますが、そんな状況でもさらに新しい記事が作られているのは、それだけ被害が拡大しているという現状があるからです。
私たちを騙すための新たな手段も日々生み出されながら、古くから存在する手段はより巧妙になっています。
現在は、どのようなネット詐欺が広がりを見せているのでしょうか。

さまざまな顔をもつネット詐欺

【ネット詐欺】と大きくまとめた表現をしていますが、金銭や情報をだまし取ろうとする手段は多岐にわたります。
一部ではありますが、それぞれどのように行われているかについて詳しく見ていきましょう。

コロナ禍に便乗した詐欺

海外の事例にはなりますが、すでにワクチン摂取記録カードなどを発行している国では、カードの画像や情報を投稿しないようにと国が呼びかけています。
ワクチン接種記録カードに記載されている情報から、個人情報が盗まれてしまう可能性があり、その情報で詐欺行為が行われる場合もあるからです。
また、カードに記載されている項目を公開することで、カードの偽造を考えている人に情報を渡してしまうことになります。

精神的にも大きなダメージを残すロマンス詐欺

SNSやマッチングアプリで知り合い、結婚を前提としたお付き合いをしている中で、金銭を騙し取られてしまうのがロマンス詐欺です。
他の詐欺とは異なり、ある程度の時間をかけて信頼関係を築き、二人の未来のために今から投資を始めようという投資話や、荷物を送るので配送料を建て替えてほしいなど、さまざまな理由で金銭を求めてきます。
一緒に未来をつくろうと考えている相手のため、ちょっとした違和感などに気づきにくく、被害額も高くなる傾向にあるようです。
信頼していた相手に騙されるので、金銭的だけではなく、精神的にも大きなダメージが残ります。

相談しにくいセクストーション詐欺

過去のセクストーション詐欺は、「あなたのパソコンに不正アクセスして、アダルトサイトを見ている姿を撮影した。拡散されたくなければこちらが指定した額を振り込め」といった内容でしたが、最近では出会い系サイトが利用された手段が発見されています。

まずは出会い系サイトで詐欺対象となる人物と知り合い、互いに性的な動画を交換しようと持ちかけ、その際に利用するウェブサイトやアプリを指定します。 動画が送られると、「アプリを利用して個人情報を入手した。金銭を払わなければアドレス帳に登録している人物に拡散するぞ」などと言って脅迫してくるのです。 本当にアドレス帳などの個人情報が奪われたのかはわからない状況でも、すでに動画を送ってしまっているため、被害にあってしまえば、金銭を支払わなければならないと考える可能性が高くなります。

見分けるのが難しいビジネスメール詐欺

取引先や会社の上司などになりすまして送金指示メールを出し、企業から金銭をだまし取ることを目的としたビジネスメール詐欺も存在します。
取引先になりすまし、偽の請求書を発行して金銭を振り込ませる方法や、会社の重役になりすまし、振込先を詐欺グループが用意した口座へ変更させるなどの方法が確認されています。
ビジネスメール詐欺の場合、会社上層部の人物から「機密事項」としての送金依頼であったり、本当の取引先とのやり取りの途中で偽のメールが紛れ込むことがあるため、見分けるのが難しい場合があります。

被害に遭わないようにするためには

さまざまなネット詐欺が存在しますが、被害に合わないためには下記のような基本的な部分を守ることが必要です。

  • ワクチン接種パスポートなど、発行されている人が限られているものの画像や情報は投稿しない
  • 画像や文面に個人情報が記載されているものは投稿しない
  • ネット上で知り合っただけの人から相談されても、お金を渡さない
  • ネットで繋がりのある人物から金銭の絡んだ相談があった場合は、第三者に相談する
  • 「画像をばらまかれたくなければ金銭を払え」などの脅迫を受けた場合は、金銭を支払う前に警察や専門の相談窓口へ相談する
  • 取引先からの振込先変更のメールを受け取った場合は、メール以外の連絡手段で確認を取る
  • 上司から「機密事項」として金銭が絡む業務を依頼された場合は、まず依頼してきた上司にメール以外の方法で依頼内容について確認する。
  • すぐに依頼した本人に確認が取れない場合は、専門の部署やさらに上の役職の人物に確認を取る


最後に

ネット詐欺は、次々と新しい手口が生まれており、「こんなものには騙されない」と思っている人でも騙されてしまう可能性があります。
少し前までは「怪しいメールなんて文面で判断できる」「知らないメールの添付データを開かない」というのが当たり前でしたが、最近は文面に不審な点が少なくなり、添付データを開かせるための文言はより洗練されています。
どのようなネット詐欺が行われているのか、常に新しい情報を得て自分の財産や情報を守っていきましょう。