教育機関がなぜサイバー攻撃の標的となってしまうのか。
その理由は、重要性の高い情報が保管されている場所でありながら、セキュリティ対策が万全ではなく、脆弱な場合が多いからです。
セキュリティが脆弱な理由としては、以下が考えられます。
■専門スタッフと予算が不足している
専門知識を持ったスタッフが常駐していることが少なく、また学内セキュリティを強化するための予算が不足しているため、セキュリティが脆弱なままで改善されていない
■生徒・教師のセキュリティ関連の知識が乏しい
デジタル化に伴って、生徒や教師もパソコンを使う機会が増えていますが、ネットセキュリティについての学びが追いついておらず、不審なリンクやデータなどに触れてしまう可能性が高く、自分たちで攻撃者の入る場所を作ってしまうことも。
教育機関には、生徒や教師の個人情報という価値ある情報が保存されています。
さらに、経営や各教育機関・公的機関とのやりとりも保存されている可能性が高いため、
価値ある情報が必ず保管されており、さらにセキュリティ面が脆弱であるわかれば、攻撃者が狙わない理由はないでしょう。
教育機関がサイバー攻撃を受けてしまうと、
・学校運営が停止してしまう
・必要な授業を実施できない
・生徒から提出した論文などの情報が破壊や暗号化の被害に会い、生徒の学習成果が消える
・教員、生徒だけでなく、学校に関連する人々の個人情報が奪われる
・大学などで行われている研究活動も継続不能になってしまう
など、かなり深刻な被害が発生することが予想されます。