思わぬ落とし穴!防犯カメラから家庭用ルータまで。パスワード設定は大丈夫!?
今年初め、自宅や会社、街頭に設置されている防犯カメラの映像が、海外サイト上で誰でも見ることのできる状態であったことが判明しました。
海外の防犯カメラの映像だけではなく、日本国内でもおよそ6,000か所の映像が閲覧可能な状態になっていたのです。
映像の中には、写っている人物の顔がはっきりとわかる状態の画像も公開されていました。
この事件は、実はとても簡単な設定で防ぐことができるものでした。
それは、カメラのパスワード設定です。
パスワードを設定していなかった、初期設定の簡単なパスワードのまま使用していたことにより、外部から見ることができる状態になってしまっていたのです。
カメラ映像を外部に漏らさないためには、きちんとパスワードを設定しておくことが必要です。p>
パスワードを設定していなければ、無防備な状態で放置しているのと同じです。
また初期のパスワードは、他人が容易に推測できるような簡単な組み合わせが多いものです。
これを変更しないままでいると、第三者にすぐに見破られ、不正アクセスを許してしまう可能性が高くなります。
初期パスワードは必ず変更し、他人に推測されにくい強固な設定にすることを忘れないようにしましょう。
パスワードの設定に関しては、家庭用ルータやモデムを狙った事例も発生しています。
2016年3月にネットセキュリティサービスの最大手トレンドマイクロ社が公式ブログで紹介した内容によると、【JITON】という不正スクリプトが、事前に用意されたログイン情報を使って、ルータへの不正アクセスや設定改ざんを試みます。
ルータに接続されたパソコンやプリンタ等の機器に対して、不正プログラムへの感染や情報の搾取、不正サイトへの誘導等が行われる恐れがあります。
ルータにも、適切なパスワードの設定を行いましょう。
※出典:家庭用ルータを狙う不正スクリプト「JITON」、国内でも攻撃継続中(トレンドマイクロ)
http://blog.trendmicro.co.jp/archives/13114
設置したままになってしまう防犯カメラや家庭用ルータが、思わぬ危機を呼び込んでしまう場合があります。
パソコンにはしっかりとパスワードを設定していても、接続先のルータに対しての設定が甘ければ、トラブルに巻き込まれる可能性が高くなります。
IDやパスワードは初期設定のまま放置せずに他人に推測されにくい内容に必ず変更する、システムの更新を定期的に行い最新の状態を保つ、最低限この2つの対策は行い、トラブルに巻き込まれないようにしてください。