最近のフィッシング攻撃には、以下のような手口が確認されています。昔から存在するものであっても、進化を続けて脅威度が上がっている状況です。
スプーフィングという技術を使い、送信元を本来のアドレスではなく、実在する企業のアドレスを表示して騙すという手口です。
送信元のアドレスが実在する企業のアドレスのため、「本当に企業から来たメール」だと受信者に思い込ませて、偽サイトへの誘導します。
文面も本物と同じように作られているため、フィッシングであると見抜くのがより難しくなっています。
メールに添付されているPDFファイル内に、偽サイトのリンクを記載する方法は今までもありましたが、現在はQRコードと説明文を記載したPDFデータが添付されていることがあります。
危険なサイトへのリンクが記載されていれば、添付データ自体がセキュリティソフトに弾かれる場合もありますが、そのセキュリティを突破するために、QRコードが利用されているようです。
QRコードは読み込むまでリンク先のURLがわからず、見ただけではどのサイトに繋がるのか判断できません。
そのため、メールにサイトURLを直接記載するのではなく、実在する企業のメールそっくりに作られた文面にQRコードを記載し、偽サイトへ誘導するという手口が作られたようです。
先程の添付データに記載されたQRコードだけではなく、チラシに記載されたQRコードで偽サイトへと誘導する手口もあります。
また、店舗に飾られているチラシやポスターのQRコードの上に、別のQRコード画像を貼り付けて、偽サイトに誘導するという手口も確認されています。