クラウドサービスの場合、接続場所を選ばずにデータ共有を行えることが利点のひとつですが、その利点が問題点となってしまう場合もあります。
クラウドサービスの便利さの一つは、どこからでも同じデータにアクセスできることですが、この便利さは時として大規模なトラブルにつながる場合があります。
たとえば、誰か一人がマルウェアに感染してしまった場合、共有されているデータに一気に感染が広がってしまう可能性もあるからです。
利用者全員がセキュリティの責任者として責任を持ち、もしもの場合の被害拡大を防がなければいけません。
新たにクラウドサービスを利用する際、どのデータに誰がアクセスできるかの権限付与が必要となります。
各データごとに必要なアクセス権限の設定を行なわず、誰でも閲覧可能な状態のまま放置してしまうと、閲覧する必要のない人までデータ内容を確認できてしまう環境を作ることになります。
本来であれば閲覧できないはずの人にまで公開されたままになると、きちんとアクセス権限を付与していれば防げたはずの情報漏洩につながる恐れも高くなります。
クラウドサービスに限ったことではありませんが、情報を守るためには、そこにアクセスできる権限の付与を誰にするのかが大切になります。
アクセス権限を付与する際は、それぞれのデータにアクセスが必要な人物にのみ与えるようにしましょう。