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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

特集記事

サポート詐欺に注意!

公式ロゴの記載された警告画面

日本Microsoftから1月に、そして消費者庁からは2月に、セキュリティサポートに関連する詐欺についての注意喚起が発表されました。
その内容は、パソコン使用時にMicrosoftのロゴとともに表示される偽の警告画面についてです。
ロゴを無断で掲載することによって、あたかも公式からの通知であるかのように見せ、利用者にサポート料として多額の金銭を要求する手口となっています。

表示されるメッセージと操作

表示される内容

Microsoftの発表では、偽の警告画面には、以下の情報が表示されていると解説されています。

  • ウイルス感染に関する警告
  • サポートへの連絡を誘導する文章と、連絡先となる電話番号
  • Microsoftの公式ロゴマーク

ロゴや詳細の記載されていない警告画面であれば「これは偽物では?」と疑う気持ちを持つことが多いと思います。
しかし、警告画面に公式ロゴが記載されていれば、「公式のロゴがついているし、これは本当の警告画面なんだ」と判断してしまう可能性が高くなります。

警告文と同時に操作不能に

また、上記情報が表示されたあと、ブラウザを閉じるなどの操作が一切できなくなってしまうとのことです。
何も操作できない状況で、公式のロゴマークがついた警告文が出てしまうと、「やっぱりウイルスに感染したから動かせなくなったんだ」と認識してしまい、表示されている連絡先へサポートを求めてしまう可能性もあります。

表示された場合の対処法

警告が本物かどうかを判断する

もしもあなたのパソコンで警告画面が表示された時、本当にウイルスに感染して表示されている可能性も考えられます。
そのため、表示されている画像が本物かどうかを判断する必要があります。
判断する際は【問い合わせ先としての電話番号が表示されているか】を確認しましょう。
Microsoftの発表では、エラーや警告画面に電話番号を記載することはないとのことです。
もしも判断が難しければ、“情報セキュリティ安心相談窓口”などへ相談しましょう。

操作できない状態でも慌てないで

偽の警告画面であると判断できた場合は、表示されている問い合わせへのリンクには触らず、表示されている警告画面は閉じてしまいましょう。
もしも画面操作ができなくなってしまった場合は、(Ctrl)(Alt)(Delete)の3つのキーを一緒に押して、【タスクマネージャー】を起動しましょう。
タスクマネージャーを起動することができれば、今現在起動しているページを閉じることが可能です。

最後に

このような利用者をだまそうとする手口は、いくつも存在しています。
そして、その手口は常に更新されているため、さっと画面を見ただけで「これは偽物だ」と判断することが難しくなっています。
だまされないためにも、公式サイトなどの最新情報をチェックしておきましょう。