LINEのアカウントを適切に管理しましょう<前編>
LINE(ライン)とは、スマートフォンで利用できる無料アプリです。
LINE利用者同士であれば無料で通話・メールができる便利なサービスです。
2014年6月頃から、LINEのアカウントが第三者に乗っ取られるトラブルが発生しており、LINE社の発表によれば、外部で流出したメールアドレスとパスワードの悪用が原因とのことです。
LINEへのログインに必要なメールアドレスやパスワードを他社サービスでも使い回ししている場合、どこかでその情報が流出することで、第三者にログインされ、LINEのアカウントを乗っ取られてしまう危険性があります。
不正ログインを防ぐにはどのような対策を取ればいいのでしょうか?
今回は乗っ取られた場合の対処法、自分のアカウントを守る方法を紹介します。
LINEアカウントが乗っ取られてしまうと、どのように悪用されるのでしょうか。
以下の内容は、代表的な悪用の手口で、「乗っ取ったアカウントの家族・友人・知人へ電子マネー購入を依頼し、金銭をだまし取る」というものです。
乗っ取られたアカウントから、家族・友人・知人へ突然「手伝って欲しい」とのメッセージが送られてきます。
乗っ取られたことを知らなければ、相手が忙しいのか?と考えたり、子供に何かあったのかと心配したりして、手伝いに応じてしまう方も多いかもしれません。
「手伝いますよ」等返事を送った場合、次に電子マネーの購入を依頼されます。
「近くのコンビニエンスストアでプリペイドカードを買うのを手伝ってもらえますか?」
※今回のケースでは、web money、iTunesカード等のインターネット上で利用できるプリペイドカードを要求されます。
この時点で少し疑う人もいるとは思いますが、相手と最近あまり連絡を取っていなかった、乗っ取られた人が普段忙しいことが多い、などの場合はそのまま受け入れることもあるかもしれません。
購入したことを告げると、今度は「電子マネーの(プリペイド)番号の写真を送ってください」とメッセージが届きます。
ここで電子マネーの利用に必要なプリペイド番号の写真を送ると、途端に相手がトークルームから退出します。
このやり取りの後、アカウントを乗っ取られた人へ連絡すると、そこで初めて乗っ取られていたのだと気付きます。
この時点では既に電子マネーが全額使われてしまっています。
実際にアカウントが乗っ取られた場合、本来の持ち主のスマートフォンやパソコンがどういう状態になり、どこで気付くことができるのでしょうか?
普段スマートフォンからログインしていたのに、突然「利用することができません」という表示がされた場合。
これはパスワードを入手した第三者が他の端末から同じアカウントでログインしている可能性があります。
自分自身は乗っ取られたことに気付いていない場合、乗っ取られたアカウントから送られたメッセージを受け取った友人・知人から連絡が届いて、そこで初めて気付く場合もあります。
では、友人のアカウントが乗っ取られている場合は、普段とどのような違いがあるのでしょうか。
突然、普段とはどこか違う、不自然な日本語でのメッセージが来る場合は、乗っ取られている可能性もあります。
いつも会話している時と違い、急に口調が変わっていたりする場合も乗っ取りを疑った方がいいでしょう。
親しい間柄なのに、普段とは違い敬語を使っている、つい最近連絡を取ったのに「ご無沙汰しています」のような、不自然な会話をされる場合などがあります。
普段まったく連絡を取っていなかった友人から、突然メッセージが来ることはあると思います。しかし、久しぶりの会話で急にお金の話を持ち出す場合は、注意が必要です。
普段ならば聞いてくることのない、相手がすでに知っているはずの自分の住所など個人情報を聞き出そうとする場合も、乗っ取られている可能性があります。
少しでも怪しいと感じたら、安易に個人情報を伝えないようにしましょう。
いかがでしょうか。
LINEに限らず、顔の見えない相手からの突然の連絡には、十分注意が必要です。
また、自分が乗っ取りの被害にあわないよう、アカウントを適切に管理する必要があります。
後編では、LINEアカウントを実際に乗っ取られてしまった場合の対処法や、被害にあわないための自衛方法をご紹介します。