ネットに悩まされる子供に親がどうケアしていくか?
インターネットは便利ですが、インターネットによるトラブルがあるのも事実です。
近年のLINEやカカオトークに代表されるコミュニケーションアプリの流行により、インターネット上の交流が増えることで、子供が悩んでしまうケースも多々みられます。
さらに、限られた人にしか閲覧ができないインターネット上で、陰湿ないじめも起きています。
保護者や周りの大人が目の届かないインターネット上でのトラブルによる子供の悩みに関して、どのように考えていけば良いのでしょうか。
インターネット上での行動が大きく変わると、現実での生活にも変化が見られる場合があります。中には、子供たちの発している危険信号と言えるものも含まれます。
インターネット上で友人・知人との関わり合いを避けるために、彼らが起きていない時間帯を選んで行動しているのかもしれません。
夜遅くまでインターネット上で行動しているため、朝起きられなくなっている場合があります。p>
また、学校・友人関係で悩みが増え、「学校へ行きたくない」と考えている可能性もあります。
インターネット上で知り合った相手と実際に会っているおそれがあります。
友人・知人とのトラブルを解決できない場合、気軽に話ができる相手として、インターネット上での出会いを求める子供もいます。
返事が遅れることによって嫌われてしまうのではないか、という強迫観念にかられているかもしれません。
精神安定の為や、他者の関心を引き付けるための行為として自傷を行っている可能性があります。
子供のSOSを放置すると、インターネット上で吐きだされる悩みのサインを見逃し、そのままにしてしまうと事態が悪化する恐れもありますので注意が必要です。
ネット上で大きく変化があると、日常生活でもわずかな変化が感じられることがあります。
携帯電話・スマホ・パソコンなどのインターネット端末に触れる時間が極端に増えたりすることも変化の一つです。
その変化を見逃さないためにも、きちんと子供に目を配るようにしましょう。さらに、日頃から親子で「良いことも悪いことも何でも話せる関係性」を持つ事がもっと大切です。
コミュニケーションアプリ上の問題のある会話や書き込みを教えてくれるサービスとして【filii(フィリー)】というスマートフォンアプリがあります。
LINEやカカオトークなど複数のコミュニケーションアプリでのやり取りにおいて利用が可能です。
これは、子供たちの書き込んだ投稿すべてを監視するのではありません。
「うざい」「キモい」「援助交際」など、注意が必要な単語が書き込まれた場合のみ、通知が来るようになっているため、子供のプライバシーを守ることもできます。
このツール【filii】は、見守られる側の子どもにも「今見守られていますよ」という表示がされるため、勝手に覗き見している気分になる必要はありません。
親子で話し合い、お互いに納得しあって使えるツールです。
携帯電話の明細書には、インターネット利用をした分のパケット使用量が記載されています。
以前と比べて大幅にパケット使用量が増えている場合、ネットに依存している状態になっているかもしれません。
スマートフォンの場合、パケット使用量は1ヶ月あたり約2千万パケット(おそよ2GB)が平均と言われているので、それよりはるかに使用量が多い場合は注意する必要があるでしょう。
子供のことを心配するあまり、以下のような対応をついやってしまうかもしれせんが、子供の悩みを解決することにはなりませんので控えるように気をつけましょう。
子供にもプライバシーはあります。
友人同士のメールや会話は、大人であってもあまり見られたくないものです。
勝手に覗くのはやめましょう。
見えないことが不安だからと、取り上げてしまっては、何の解決にもなりません。
インターネット上で様々な場所・人物へ悩み相談を行っていても、それは文字だけのコミュニケーションです。
文字だけで細かな感情を伝えることは、とても難しく、たった一文字間違うだけで、大きく意味が変わることもあります。
文字だけの交流ばかりではなく、直接会える学校のクラスメイトや友人・知人とは、 顔と顔を合わせたリアルでの交流を大切にすることを親子で考えていきましょう。
インターネット上のトラブルや親子の問題について相談に乗ってくれる公的機関が存在します。
家族だけで解決できない時は、一度相談してみるのもいいかもしれません。