①電話で公的機関を名乗る人物から、年金の一部未払金や、医療の過払い金受け取りについて案内される
この案内では、まず電話口の人物が自治体や年金事務所などの”公的機関の職員”を名乗ることで、被害者の信用を得ようとします。
②被害者をATMに誘導して、本人に操作させる
公的機関の職員のふりをして、「未払金や過払い金を受け取る権利があるが、そろそろ期限が切れそうなのですぐにATMで操作してほしい」「操作方法についてはこちらから指示をします」と説明し、被害者に考える時間を与えずに「すぐに指示に従わなければ損をする」と思い込ませてATMへ誘導します。
③金銭を受け取るどころか、詐欺師の口座への振り込みが完了する
ATMまで誘導したあとは、被害者との通話内で各画面での操作方法を伝え、口座への振り込みを完了させます。
被害者本人はこの操作で自信が金銭を受け取ったと勘違いしますが、実際は相手口座への振り込みが完了してしまうのです。
この詐欺の特徴としては、
・電話口の相手が、自治体や年金事務所などの公的機関の職員を名乗る
・「医療の過払い金」「年金の未払金」など、被害者が受け取るべき金銭があるという案内がされる
・「受け取り期限切れが近い」と伝えることで、被害者に考える時間を与えない
・ATMでの操作時は、
「こちらから振り込みますので、”振り込む”のボタンを押してください」
「その画面では今からお伝えする数字を入力してください」
などと親切な職員として操作方法を伝え、被害者本人に操作させることで、任意の口座への振り込みを実行させる
といった点が挙げられます。
これらの特徴から、ATM操作に慣れていない高齢者などが騙されやすい傾向にあります。