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特集記事

人工知能ってどういうもの?

人工知能とは?

人工知能は、人の脳が行っている知的な作業をコンピュータで模倣したシステムのことです。英語で「artificial intelligence(アーティフィシャルインテリジェンス)」と言われておりますが、略称である「AI」という単語を耳にすることが多いのではないでしょうか?


人工知能は、大量のデータを元に開発されており、さらに人と同じように学習もします。人工知能が進歩していくと、人とチャットをしたり、会話したり、ゲームをしたり、自動運転など人が行っていたことを代わりにしてもらえる可能性があると期待されています。

人工知能はどのような場所に導入されているの?

コンピュータとの会話を楽しむbot(ボット)

人ではなく、コンピュータが自動で投稿や返信を行う機能をbotと呼びます。
マイクロソフトが開発したbotの「りんな」は、高等学校に通う女子生徒という設定で、その設定に合わせた投稿や、たくさんの人からの問いかけの内容に合った返信をします。さらに、それまでの会話を元に、日々学習もしています。
様々な人との会話のやり取りをデータとして蓄積し、会話の流れを学習することで、スムーズなやり取りができるようになっているのです。

ロボットが感情を理解する?

ソフトバンクから発売されているロボットの「Pepper」も人工知能を搭載しています。
設計にあたり、人との対話が可能な限り自然で直感的になるように考慮された「Pepper」は、搭載されているセンサーやカメラを使い、会話している人の声や表情、ボディーランゲージや使っている言葉を認識し、人の感情を分析・理解してその人の感情に合わせた行動を行います。
分析した人間の感情もデータとして蓄積され、様々な表現を学習していきます。

その他にはこんなところにも

他にも、客席の画像を元に、空席状況をリアルタイムで確認するシステムや、スマートフォンに話しかけることで検索や入力のできる音声認識機能、そしてセンサーで周囲の状況を認識・判断し、運転手を支援する自動車の自動運転技術にも、人工知能は利用されています。

人工知能は、何でもできる?

人工知能はなんでもできる?と感じる方もいるかと思います。
しかし、様々な種類の大量のデータを元に開発されていても、人工知能が発信する情報や行動が100%正しいということではなく、現在も様々な研究が続けられている段階です。

最後に

人工知能が今後さらにデータの蓄積や学習を重ねて進化すると、自動車の完全自動運転機能による運転や、会話ができるロボットによるホテルの受付業務などを、人間の代わりに対応してくれるようになるかもしれません。
遠い未来の技術だと思われていた技術が実現可能となりつつある今、私たちの生活をより豊かに便利にしてくれる様々なモノが人工知能の進化とともに作られていくことでしょう。