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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

特集記事

SNSの危険性について子どもと話し合っていますか?

スマホは身近で魅力的なツール

2008年に、iPhoneが日本で発売されたのをきっかけに、注目を集めたスマートフォン。 手軽にインターネットにアクセスできる点も人気を呼び、それまでの携帯電話のシェアを逆転。今ではパソコンの世帯保有率さえも上回るほど普及しています。
スマートフォンが1台あれば電話をはじめ、ネット、ゲーム、カメラ、ラジオ、動画などさまざまなことができ、大人でも手放せない人が多くいるのが現状です。 子どもにとっても、友達との連絡や、写真の共有などができる魅力的なツールであり、保護者が塾や習い事の送迎のために、子どもに持たせているという話もよく耳にします。

次々登場するアプリやサービス

スマートフォンではアプリをダウンロードして使用しますが、スピードの早いインターネットの世界では、常に新しいサービス、新しいアプリが登場しています。
同じような機能を持ったSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)も次々と現れ、そのすべてを把握することは難しいでしょう。
では、子どもたちがスマートフォンなどのデバイスを、安全かつ適切に利用するためにどうすれば良いでしょうか。

1.通信会社のフィルタリングサービスを利用する

平成21年に施行された「青少年インターネット環境整備法」により、通信業者に申し込むことで、画面に表示される有害情報を制限することできます。
18歳未満が契約・使用する時は、通信業者はフィルタリングの説明およびフィルタリングを有効にすることが義務づけられています。
しかし、現状では保護者の名義で契約し、フィルタリングしないまま子どもに貸し与えている場合が多く、実際にフィルタリングをしている保護者は8%にすぎません。
短時間だとしても、子どもに使わせる場合があるなら、ぜひフィルタリングサービスを利用しましょう。

2.SNSに潜む危険性について、子どもと情報を共有する

問題になっていた出会い系サイトでの被害は影を潜め、近年トラブルや事件に発展しているのがSNSを発端とした犯罪です。
SNSは匿名性の高い物が多く、交流する相手の素性がわかりません。それにも関わらず、何度かやりとりをしているうちに「信用できる人」と思いこんでしまう危険性がSNSにはあります。
アプリやサービスを一つ一つチェックすることは困難でも、それぞれが含む危険性や被害の実態を、常日頃から子どもに話すことは可能です。
「うちの子は大丈夫」と思わず、コミュニケーションの場面で、積極的に情報共有をするようにしましょう。

最後に

開かれた便利な世界の影に潜む闇。フィルタリングサービスの利用に加え、ニュースや情報サイトでの情報収集もこまめに行い、同時に子どもにも共有しましょう。
あらかじめSNSなどの危険な側面を知っておくことで、トラブルを回避することもできます。

総務省からは、以下の「インターネットのトラブル事例集」が発表されています。
実際の事例集を参考に、家族で話し合いをすることをおすすめします。
インターネットトラブル事例集平成29年度版