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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

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紛らわしいドメインを使用した偽サイトに注意!

そのドメインは本物?

例えば、サッカー国際試合の観戦チケット。
人気が高いため、公式サイト等で販売されたチケットはすぐに完売しますが、公式サイトに類似したドメインが大量に登録され、「〇〇戦のチケットまだあります!」などと記載し、アクセスを促すサイトが出回ります。
その中には、マルウェアサイトであると判断されたものもあります。

類似ドメイン登録の目的は?

類似ドメインが大量に登録されていることが判明しましたが、必ずしもそれらが詐欺やマルウェアサイトに使用されるというわけではありません。
類似ドメインを使用することにより、公式サイトにアクセスしようと検索した際、検索結果に表示される場合もある為、アクセス数を増やすための手段とも考えられます。
しかし、すでにマルウェアサイトであると判断されたものがあるように、今後悪意ある人物によって、登録されたドメインが犯罪行為に利用される可能性も捨てきれません。

犯罪行為に巻き込まれない為には

では、類似ドメインによる犯罪行為に巻き込まれない為には、どのような自衛を行えばいいのでしょうか?

覚えのないメールなどに記載されたURLはアクセスしない

まず一番簡単な自衛方法として、覚えのないメールに記載されたURLへのアクセスはやめましょう。
例えメール内容が自分で利用しているサイトや会社の物であっても、偽サイトへの誘導の可能性やウイルス感染の可能性があります。

アクセスするサイトのURLを確認する

サイトを検索してアクセスする際、まずはURLを確認してみましょう。
検索で上位に上がってきたからと言って、それが正確なサイトであるという保証はありません。
その検索結果に表示されているサイトが、本当にアクセスしたいサイトのURLであるかを確認してから閲覧しましょう。

他にはこんなことも…

「0」を「o」に置き換えているタイプのぱっと見ただけでは判断が難しいドメインや、検索する際のタイプミスを利用したドメインを作成し、不正サイトへ誘導するタイポスクワッティングと呼ばれる手法もあります。
今回の類似ドメイン調査では、これらのドメインは調査対象外です。
現在は、これらを含め、さらに類似ドメインが増えていると思われます。

最後に

チケットもインターネットで購入できるようになり、どんどん便利な世の中になっていきます。
しかし、「どうしても手に入れたい」という気持ちを利用した悪意ある人々の罠も同じように広がっていく可能性があります。
関連サイトにアクセスする際は、URLのチェック等の自衛を行い、せっかくのイベントでトラブルに巻き込まれないように気を付けましょう。