日々技術を悪用することで進化し、多くの人が被害にあっている詐欺の手口ですが、日本では以下4つの詐欺に関する被害が多く確認されています。
【フィッシング詐欺】
この詐欺はかなり昔から存在しており、各企業による対策や注意喚起が行われているにも関わらず、いまだに被害にあう人が後を絶ちません。
なぜなら、公式サイトやメールに擬態する技術が上がり、本物と偽物を見分けることが難しくなっているためです。
場合によっては、請求書に記載された金額を見て初めて詐欺被害に気づくということもあります。
【サポート詐欺】
偽のセキュリティ警告画面の表示などにより、遠隔操作やサポート契約への誘導を行うタイプです。
表示される警告画面は、本物のセキュリティソフトの表示を真似していたり、大手企業のロゴを勝手に掲載することで、利用者の不安を煽ります。
偽のサポート窓口の相手からの説明を信じて遠隔操作の権限を与えてしまうと、どんなセキュリティソフトを利用していても、すべて相手の思うがままに操作される状態になってしまいます。
【ロマンス詐欺】
被害者の恋愛感情を利用したもので、こちらも昔から存在している手口です。
昔は、「写真しか見せてくれない」「通話したことがない」といった点で、詐欺を見分けることもできましたが、最近は生成AIによって架空の人物の写真だけではなく、動画を作ることも可能になりました。
さらに、AI技術の進歩により、会話や動画の不自然な点も少なくなっているため、見抜くのがより困難になっています。
【特殊詐欺】
特殊詐欺は警察などになりすまし、カードの不正利用や家族の事故を捏造し、金銭やクレジットカードをだまし取るものです。
こちらは、AIによる顔や音声の合成を行う”ディープフェイク技術”を悪用することにより、警察官などになりすまして、より真実味を出すことができるようになっています。