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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

特集記事

子供たちを守るために、フィルタリングを正しく理解しよう

フィルタリングとは?

フィルタリングとは、インターネット上にある性的あるいは反社会的な情報を含んだサービスやサイトを、一定の基準に基づいて選別し、子供たちの利用するスマートフォンやWebブラウザから閲覧できないようにするシステムやサービスなどのことです。
出会い系や成人向けのサイトなど、子供たちに有害だと思われるサイトを閲覧できないように設定することができます。

フィルタリングは、どういう方法で閲覧を制限しているのか

フィルタリングには、【ホワイトリスト方式】と【ブラックリスト方式】があります。
それぞれにメリットとデメリットがあるため、どちらのフィルタリング方式を利用するか、よく考えて設定する必要があります。

ホワイトリスト方式

ホワイトリスト方式は、アクセスできるサイトを限定する方式です。
特定の有害なサイトへのアクセスを制限するのではなく、子供たちにとって安全と思われるサイトのみリスト化し、そのリストに記載されたサイトへのアクセスを許可します。リストに記載されていないサイトは、たとえ問題のないサイトでも、アクセスが全て制限されてしまうため、有益な情報が遮断されるなど、インターネット利用時の自由度が制限されるというデメリットがあります。

ブラックリスト方式

原則的にすべてのサイトへのアクセスが可能です。
ホワイトリスト方式とは逆で、出会い系サイトやアダルトサイトなど、子供たちに見せたくないサイトのリストを作り、リストに記載されているサイトへのアクセスを制限する方式です。
通常、フィルタリングサービスを販売・提供している企業がリストを作成しますが、リストに記載されるまでは、危険なサイトでもアクセスできる可能性があります。
また、別のアドレスに移転してしまえば、別サイトとして認識され、リストに記載されていないために、アクセスできるようになってしまうデメリットがあります。

フィルタリング以外の閲覧制限方法

子供がサイトへアクセスできる時間を制限する

保護者の目の届かない場所での有害なサイトへのアクセスを防ぐために、夜間から早朝にかけての時間や、学校に通っている時間に全サイトへアクセスできないよう、利用を制限する機能があります。
この機能は、有害なサイトへのアクセスを防ぐ以外にも、スマホ依存症や危険な歩きスマホへの対策にも使える機能です。

動画サイトの検索制限機能

動画サイトには、子供にあまり見せたくはない有害な動画も投稿されていることがありますが、子供が間違って閲覧してしまわないようにするために、不適切な動画をできる限り排除してくれる検索制限の機能が存在します。
制限を解除するためには、設定時に入力したパスワードが必要となるため、パスワードを知らなければ、制限を解除することはできません。

Webサイトだけじゃなく、アプリにも注意が必要

フィルタリングを設定していても、一部端末では、アプリに対しては効果がない場合があります。
アプリを自由に使える状況であれば、ゲームアプリやSNSアプリの通信機能を通して行われるやり取りで、トラブルに巻き込まれてしまう可能性が高くなります。
アプリの場合は、スマートフォン本体の利用制限機能を使って、アプリのダウンロードや使用、ゲーム内の課金を制限することができます。
また、アプリには利用目安年齢(年齢レイティング)が設定されている場合があり、スマートフォン本体の利用制限機能を設定していれば、子供の年齢に適していないアプリを利用できないようにすることが可能です。

最後に

子供たちを有害なサイトから守るためのフィルタリングや機能制限設定ですが、子供にとってはスマートフォンを利用する際の自由度が減ってしまうことになります。
フィルタリング等を設定する際は、「何故この設定が必要なのか」をしっかりと説明して、実際にスマホを利用する子供に納得してもらいましょう。
また、日ごろから親子の会話の中で、インターネット利用について話し、安全に利用できるようにお互い考えていきましょう。