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特集記事

令和7年度の特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺被害の実態

前年度を大きく上回る被害額

警視庁の資料を見ると、オレオレ詐欺や還付金詐欺などの特殊詐欺は、被害額の前年同期比が124.4%増、SNS型詐欺やロマンス詐欺では、被害額が300億円以上増加するなど、被害がかなり拡大しているのがわかります。
さまざまな場所で危険性の周知が行われていますが、それでも被害が増え続けているのです。

昔からあるような手口であっても、詐欺師たちは生成AIなども悪用し、技術を磨いています。「自分は騙されない」と思っている人ほど騙されてしまうかもしれません。

詐欺被害とその手口

電話が使われることの多いニセ警察詐欺

詐欺師が警察官を名乗り、被害者が逮捕される可能性があるかのように脅して現金を騙しとるニセ警察詐欺は、電話が使われることが多い詐欺行為です。
昔のように固定電話だけを狙うのではなく、最近は携帯電話も狙われています。
固定電話を使った詐欺被害者の80%以上は60代以上ですが、携帯電話を利用した詐欺被害は30代が一番多く、さまざまな年代に被害が拡大しています。

また、テレビ電話を使って警察の制服を着用した人物を見せることで、言葉だけでなく映像も使って騙そうとしてきます。

詐欺師からの電話は国際電話が使用されていることが多く、末尾が0110の番号を取得することで、警察からの電話であるように見せかけている場合もあります。

最近のSNS型投資詐欺の特徴

最近のSNS型投資詐欺は、Youtubeの広告からLINEなどへ誘導する手口や、インスタアカウントの投稿で関心を引き、アカウントをフォローさせてDMでのやり取りを経て、投資用のLINEグループへと誘導する手口などが確認されています。

誘導されたLINEグループ内では、詐欺師の仲間たちが本当に成功しているかのような偽の体験談を話すことで、被害者を信用させていきます。
その後、何度かやり取りをしつつ株投資などの名目で金銭を出させ、金銭をだまし取ったあとは「引き出すためには手数料が100万円いる」「ここで辞めるなら違約金が必要になる」などの理由でさらに金銭を請求しつつ、金銭を引き出せないようにします。
また、LINEグループからメンバーがある日突然姿を消し、連絡が取れなくなるという場合もあるようです。

40代以上が半数を占めるSNS型ロマンス詐欺

LINEやマッチングアプリで知り合った相手に騙され、金銭をだまし取られるロマンス詐欺。
詐欺師は被害者に恋愛感情を持たせて、将来のためだからと投資に誘ってきたり、時には仕事に必要な経費の建て替えをお願いすることもあります。

投資も経費も「二人のため」に必要なことであると相手に誤認させるため、被害者は「将来二人で暮らすため」とお金を出してしまうことになります。
お金をだまし取られたあとは、連絡が取れなくなり、被害者は恋人と財産を同時に失うことになります。

詐欺被害から身を守るためには

■普段から使う機会がないのであれば、国際電話の受信を拒否する設定を
 固定電話の場合、【国際電話不取扱受付センター】へ利用休止申請をすることで、国際電話が繋がらなくなります。
 スマホの場合、着信規制が可能なアプリやサービスの利用のほか、番号非通知の着信拒否、留守番電話機能を使って「誰からの電話なのか」を確認してから折り返す、という方法があります。

■必ず儲かる美味しい話はないので、そのようなものは詐欺だと考える
 怪しい広告やアカウントに近づかないことこそ、身を守る第一歩です。

■好意を持っていても、会ったことのない相手から投資の話を持ちかけられたら警戒する
 二人のためと言いながら投資の話を持ちかけられたら、その場で直ぐに返事をするのではなく、第三者に相談するなどして、冷静に判断しましょう。

最後に

生成AIを使って、芸能人や有識者の音声や画像を勝手に改変して作られた広告や、警察のふりをして連絡を取ろうとするなど、詐欺の手口は最新の技術をも活用してどんどん巧妙化しています。
「まさか自分が」とは考えずに、基本的なことを含めて、私たちにできる対応策を実施していきましょう。
悩んだ場合は、お金を渡す前に、警察や周りの人に相談しましょう!