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特集記事

ロマンス詐欺にご用心

ロマンス詐欺とは?

相手の恋愛感情を利用して金銭をだまし取ることをロマンス詐欺といいます。
詐欺師たちは、SNSやマッチングアプリなど、出会いを求めている人が多くいる場所でターゲットを探し、メッセージのやり取りを繰り返して相手を信頼させていきます。
相手の信頼を得て、恋愛感情が育ってきたところで、二人で暮らすための費用などを理由に、投資への参加や金銭の要求を行うようになります。

ロマンス詐欺を行う詐欺師たちは、一度も相手と会わずに金銭だけを奪っていくのです。

ロマンス詐欺の手口と被害

ロマンス詐欺でだまされやすいのはどんな人?

被害者の8割が40代以上というデータのあるロマンス詐欺ですが、
より狙われやすく、騙されやすいのが
・孤立感を感じている人
・人を信じやすく、断るのが苦手な人
・資産に余裕がある(余裕で援助できる)
などの特徴を持つ人たちです。
詐欺師たちは優しい言葉をかけることで被害者を癒やし、信頼を積み上げていきます。

金銭を騙し取る手口とは?

詐欺師たちはさまざまな手口で金銭を要求してきますが、そのなかでも特に被害者が多い手口が、投資と資金援助です。

■投資話を持ちかける
令和6年1月〜6月の被害の8割以上が「投資」を口実にお金をだまし取られています。
被害者が相手を信頼しているため、気づいたときには被害額がかなり大きくなっていることもあるようです。
参考資料
■資金援助をお願いする
生活が苦しい、二人で会うための資金がない、仕事で必要なので助けてほしい、などの理由で金銭を要求することもあります。
この手口の場合、被害者側が「辛いときに私を頼ってくれた」とうれしく思ってしまい、何度も要求されるままに援助してしまい、気づいたときには多額の資金が奪われていることも。

ロマンス詐欺を見抜くポイント

出会いを求めている中で、相手が詐欺師かどうかを見抜くのはなかなか難しいことですが、以下のような点があれば注意が必要でしょう。

■どれだけやり取りをしても、実際に会えなかったり、ビデオ通話を拒否される

■会ったことがないのに金銭の話が出てくる

■別のアプリやサイトを使ったやり取りへの誘導がある

■相手の身分と会話内容やプロフィールに矛盾がある

詐欺師たちは身分や姿を偽ってやり取りをしているため、実際に会うことはできません。
また、会う前から金銭を求めるような話が出てきたりする場合や、プロフィールに記載されている職業と会話内容や行動にズレがある場合も要注意です。
このような場合はロマンス詐欺に巻き込まれているのではないかと疑いましょう。

ただし、現在はディープフェイク技術もあるため、少し前までは不可能だったビデオ通話でのやりとりも可能になっています。
また、写真や声、動画、プロフィール、会話内容なども生成AIを利用することにより、さらに多くのパターンが生み出され、不自然な点が少なくなっています。
生成AIの技術が高くなるとともに、ロマンス詐欺を見抜くのはかなり難しくなっていると言えるでしょう。

相手とのやり取りに不安を感じたら?

もしも、自身がやり取りをしている相手に当てはまるものがあり、不安を感じる点が合った場合は、以下の方法を試してみましょう。
・身近な人に相談する
・警察相談専用窓口(#9110)や消費者ホットライン(188)に相談する
・都道府県警察の特殊詐欺対策ページで、当てはまるものがないかを確認する
 ※一覧はこちら
各都道府県警察の特殊詐欺対策ページ | 警察庁・SOS47特殊詐欺対策ページ
少しでも違和感があれば、一人で抱えずに相談してみましょう。

最後に

ロマンス詐欺に騙されないと思っている人でも、相手は騙すプロです。繰り返されるやり取りの中で、いつの間にか相手を信頼し、騙されて被害にあってしまうこともありえます。
「私は騙されない!」ではなく、「もしかしたら」の気持ちを持ちましょう。