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特集記事

ルーターのセキュリティ対策

見落とされがちなルーターのセキュリティ


パソコンを使って仕事をする際、パスワードの設定や、セキュリティソフトの設定は基本的に大切だと皆さん知っていると思います。
しかし、そのパソコンとネットを繋げる役割を果たすルーターに関しては、購入時に設定されていた状態のまま、今も利用されている場合も少なくありません。

どんな被害にあってしまうのか

初期設定のまま使用している場合、必要な設定や更新が不足した状態で放置されている状態のため、さまざまなトラブルに巻き込まれる可能性が高くなってしまいます。 トラブルの例としては、以下が挙げられます。

・ 管理画面の乗っ取り
    ➡攻撃者の好きなように設定を変えられ、
     本来の契約者がログインできず、利用できない状態になる

・ ネット接続を無断で使用される
    ➡料金を払っていない人物に、勝手にネット回線を利用されてしまう

・ 情報の漏洩
    ➡無線LAN通信が暗号化されていない場合、盗聴される恐れもある

・ 犯罪への加担
    ➡乗っ取られたネットを利用され、知らない間に犯罪へ加担してしまう可能性も。
     その場合、あなたも逮捕される可能性があります。

どうすれば守れるのか

では、ルーターのセキュリティ機能を強化し、身を守る為にはどのような方法があるのでしょうか?

パスワードの変更は必須

ルーターでのパスワード設定と言われると、Wi-Fiに接続する際のパスワードを思い浮かべる人が多いかと思います。
しかし、ここでのパスワードは、Wi-Fiに接続する際に求められるパスワードではなく、
【ルーターの管理画面を開くときに必要なパスワード】のことです。
市販品のルーターの場合、初期設定されているパスワードがすべて同じ数字で設定されている場合や、「0000」等の簡単な数字に設定されている場合もあります。
中には、初期状態ではパスワード自体が未設定の商品もあります。

ルーターにも更新がある

ルーターは自宅への設置後、そのまま放置していいものではありません。パソコンなどと同じように、内部のシステムであるファームウェアの更新が行われます。
しかし、中には自動更新の設定をしておらず、古い設定のまま利用されているルーターもあります。
ファームウェアの自動更新機能を有効にし、常に最新の状態を保てるようにしましょう。

【ファームウェア:電子機器に組み込まれたコンピュータシステムを制御するためのソフトウェアのこと】

最後に

仕事や日常の「当たり前」が変わっている今、身の回りの環境が大きく変わった方も多いと思います。
今までとは違う使い方をする今だからこそ、改めて身の回りのネットワーク機器のセキュリティを見直し、余計な不安やストレスを増やさないように対策していきましょう。