そもそも、AppleIDはどのようにして乗っ取られてしまうのでしょうか?
乗っ取りの手口にはさまざまな方法がありますが、AppleIDだけ他アカウントの乗っ取りと異なる特別な手口が使われているということはありません。
AppleIDが乗っ取られる手口としては、
■偽のSMSからフィッシングサイトへ誘導
宅配便の不在連絡などを装った文面に記載されたリンク先に移動した際に、アカウント情報を入力するように誘導され、情報が盗まれる
■Appleを装ったメールで誘導
公式サイトからの連絡を装ったメールで偽サイトへ誘導し、アカウント情報を入力させる
■利用中のほかサービスから漏れた個人情報を利用
他のサービスから登録していた個人情報が漏洩してしまった場合、IDやパスワードを使いまわしていると、その情報を使ってアカウントが乗っ取られる可能性がある
などが考えられます。
これらは、今までも他のサービスのアカウント乗っ取りや個人情報の詐取で利用されてきていた手口でもあります。
AppleIDが乗っ取られる手口としては、
AppleIDが乗っ取られてしまうと、以下の被害が発生する可能性があります。
・アカウント所有者の個人情報や、連絡先に登録されている関係者情報の流出
・保存しているデータの破壊
・無許可での有料コンテンツの購入、アプリのダウンロード
・AppleIDの転売
・位置情報の特定
上記のような内容だけでもかなりの被害ですが、ここからさらに被害が拡大することも考えられます。
例えば、位置情報を特定できる「iPhoneを探す」機能を使われることで、デバイスの所有者のいる場所、つまり自宅や勤務先住所までもが知られてしまう可能性もあるのです。