脅威の拡散性!Twitterでトラブルにあわないためには?
女子高生のAさんは、学校近くの塾に通っています。
塾の講義が終わって、自宅まで電車で帰る途中、車内で熟睡しているサラリ-マンを見つけました。
最近、Twitterで面白い投稿をすることが友達の間で流行っていたAさん。
その寝ている人の写真をこっそり撮影し、「この寝顔ウケルw」というコメントとともにTwitterへ投稿しました。
Aさんが投稿してまもなく、たくさんのTwitterユーザーがそれに反応しました。
「なんて不謹慎な!」「こんなことをするやつは誰だ!」など、Aさんの投稿に対する非難が殺到。
「こんな失礼な投稿をするやつの正体を暴いてやる!」と、Aさんのことをいろいろなユーザーが調べ始めました。
Twitterのプロフィールには、本名や学校名などの情報は一切のせていなかったAさんですが、過去の投稿履歴から、他のSNSやブログサービスにも登録していることを突き止められ、本名と学校名をインターネット上に公開されてしまいました。
これは、軽い気持ちでTwitterに投稿したことで非難が集中し、個人を特定されてしまった事例です。
上記のように個人が特定された結果、学校にクレームが殺到し、退学処分になったケースもあります。
Twitterは、投稿が瞬時に拡散する特性があるため、不適切な投稿1つで、取り返しのつかない事態になる可能性があることを、まず覚えておいてください。
Twitterのことをあまりよく知らない人のために、サービス概要と代表的な機能をご紹介します。
日本国内で現在、約2000万人が利用しているといわれているTwitter。
リアルタイムで起こったことを画像もつけて瞬時に投稿・共有というように、「ミニブログ」のような感覚で利用しているユーザーが多いのがTwitterです。
Twitterの最大の特徴は、何といってもその拡散性です。
その事例をいくつかご紹介しましょう。
アカウントが匿名ということで油断して、法律を犯していることを自白する内容や、反社会的な行為を画像とともに投稿しているケースがあります。
Twitterで上記のような投稿を行っているユーザーは「バカッター」と呼ばれ、まとめサイトや掲示板サイトなどで話題になり、不特定多数の人があらゆる手段を使って個人を特定しようとします。
結果、Twitterが匿名アカウントであっても個人を特定され、最終的には逮捕されてしまう、或いは多額の損害賠償請求をされてしまう、といった事態に発展することもあるのです。
中にはアルバイト店員の不適切な投稿によって、店舗が閉鎖に追い込まれたケースもあり、その被害総額は5,000万円ともいわれています。
LINEなどのコミュニケーションアプリの情報を公開し、拡散して問題になってしまう事例もあります。
LINEは、知っている人同士でコミュニケーションを楽しむアプリです。
そのため、その会話の中身やIDなどの情報をTwitterに投稿することは、LINE本来の正しい使い方とはいえません。
2014年5月現在、LINEのID検索機能は、18歳未満ユーザーが表示されないよう制限されていますが、QRコードを公開すると、年齢に関わらず誰からでも友達申請やメッセージが送られてくる可能性があります。
それを拡散性の高いTwitterに投稿することは、世界中の人に個人情報を公開しているようなものなのです。
何か不用意な投稿をした際にTwitterで拡散するスピードは圧倒的です。
匿名で登録していても、不適切な投稿をしたアカウントは、すぐに突き止められます。
インターネット上で匿名を貫くのは不可能に近い、という認識を持ち、自身の発言に責任を持ってください。
また、この拡散性をうまく利用すれば、東日本大震災の時のように、最新の情報をすばやく発信・共有する緊急連絡網のような役割を果たす事ができるのがTwitterです。
よくも悪くもその使い方、使う人の目的次第ということを忘れないでください。