新生活特集後編!FacebookとLINEの使い方・マナー編
前回の特集では、LINE とFacebookを始めるにあたって、自分がトラブルに巻き込まれないための初期設定をご紹介しました。
今回はその続編として、他人に迷惑をかけない、不快な思いをさせないための上手な使い方や守ってほしいマナーについてご紹介します。
仲良しの友達とLINEの「トーク※1」でメッセージのやりとりをしていました。
最初はお互いにテンポよくメッセージを送っていたのに、突然メッセージがかえってこなくなりました。
それなのに、いつまで待っても返事がこないので、怒っている表情や泣いている表情のスタンプ(絵文字)をたて続けに100個くらい送って、返事を待っていることをアピールしちゃいました。
※1 テキスト、絵文字、画像、動画、位置情報などが送れるチャット
LINEの「トーク」には、相手がメッセージを開いたことを通知する”既読”表示機能があります。
最近では、”既読”したのに返事をしないことを”既読スルー”と呼ぶのが一般的になっていますが、このケースのようにスタンプ(絵文字)を立て続けに送って、相手に返事を催促するようなやり方はマナー違反です。
“既読”表示は、あなたのメッセージを読んだよ、というサインと受け取ってみてください。
”既読スルー”ではなく”既読したよ”、「メッセージを読んでくれたんだな、ありがとう」と受け止めるようにするといいでしょう。
LINEで、仲良しの友達5人の「グループ※2」をつくっています。
恋愛の相談をしたり、テレビドラマの実況中継をしたりして、みんなで楽しく会話しています。
ただいつも22時くらいになると、私ともう1人の友達しか会話しなくなるのでちょっと寂しい…
※2 複数人でメッセージをやりとりできるグループチャット
LINEの「グループ」機能は、複数人でメッセージを共有でき、大変便利です。
しかしこのケースのように、夜遅くになってもグループの中で2人だけで会話を続けていると、会話に参加していない他のメンバーは、煩わしくて迷惑だと思っているかもしれません。
このような場合は、「グループ」に関係ない話題を深夜まで続けるのは避け、「グループ」の外で、1対1のやりとりをするのが望ましいでしょう。
LINEで、仲良しの友達4人の「グループ」をつくっています。
その中の1人といろいろな変顔写真をとったのですが、その中の力作を相手に確認せずに「グループ」に共有しました。
たとえ仲良しだけでつくっている「グループ」であっても、相手の許可なく写真や2人だけの会話を勝手に共有するのはマナー違反です。
変顔写真をとったこと自体、他の友達には秘密にしているかもしれません。
どんなに問題なさそうな内容であっても、先に相手に確認をしてから共有するようにしてください。
LINEで、仲良しの友達5人の「グループ」をつくっていましたが、その中の1人とケンカになってしまいました。
他のメンバーとだけLINEの「グループ」で会話したいので、ケンカした友達以外の4人だけの別の「グループ」を新規で立ち上げました。
LINEの「グループ」はメンバーが増えたり減ったりすると、その履歴が残ります。
そのため、このケースのように「グループ」のメンバー間でなにかもめごとが起きた場合、新規で別の「グループ」をつくって、仲間外れにするケースが確認されています。
もし自分の知らないところで、別の「グループ」が存在し、自分の悪口を書かれていたらどうでしょう?
相手のことを考えて、自分がされたら嫌なことを人にしないようにしましょう。
Facebook上で地元の話で一緒に盛り上がれる友達が欲しかったので、「住んでいる場所」が自分と同じ地域の登録になっている人100人に、かたっぱしから友達申請をしました。
もしあなたに、全く知らない人から突然無言で友達リクエストがきたらどうでしょう?
信用できる人かわからず気味が悪い、あるいは不安な気持ちになりませんか?
直接知らない人とfacebookでどうしても友達になりたいときは、まずはメッセージでご挨拶をしてみましょう。
Facebookでつながっている知り合いと私が一緒に写っている写真があったので、特に相手に確認せず、「タグ※3」をつけてFacebookに投稿しました。
※3 その人の「タイムライン※4」へのリンクを作成する機能
※4 Facebook上のプロフィールのようなもので、ユーザーが投稿した近況コメントや写真を時系列に表示するページ
Facebookで「タグ」をつけると、その人のタイムラインにもその投稿が表示されます。
自分のタイムラインに突然、自分が写っている写真が勝手に表示されたら、びっくりしませんか?
たとえ仲良しの友達でも、先に本人の許可を取ってから、「タグ」をつけて投稿するのがマナーです。
Facebookでつながっている友達と二人でディズニーランドに行きました。
二人ともアトラクションに夢中だったので、事前に確認せずに、その友達の「タグ」をつけて「チェックイン※5」しました。
※5 スマートフォンのGPS機能などを使って、自分の位置情報を友達に知らせる機能
「チェックイン」で「タグ」をつけると、どこへ誰といたのか、知らせることができます。
ただ実はあなたとディズニーランドに来ていることを別の友達には内緒にしているかもしれません。
「チェックイン」でも、「タグ」を付けるときは必ず相手の許可を事前にとるようにしましょう。
ある日、友達に貸していた本が、汚れた状態で返されました。
その場で本人には何も言わなかったけど、ムカついたのでfacebookで「親しい友達」だけに公開して、その友達の悪口を投稿しました。
Facebookには、投稿の公開範囲を指定する機能があり、「親しい友達」「知り合い」「全体」などから選べます。
しかし、その投稿を見た友達が「親しい友達」だけに公開された投稿と気付かず、周りのみんなに話してしまうかもしれません。
また、インターネット上の書き込みは、他の人がシェアしたりして自分の意図しないうちにあっという間に広まってしまうリスクがあります。
インターネットで陰口を投稿するのではなく、いいたいことがあれば本人にきちんと直接伝えましょう。
LINEもFacebookも、上手に使えば遠くにいる人といろいろなコミュニケーションをとることができる、とても便利で楽しいサービスです。
またLINEやFacebook以外にも、世界中の人と会話ができる新しいソーシャルメディアが今後もいろいろと登場するでしょう。
それでも変わらないのは、インターネット上でのコミュニケーションも、現実世界と同じで、相手を思いやる気持ちが大切、ということです。
パソコンやスマホなど、向かい合っているのは画面でも、その向こうにいるのは自分と同じような感情を持った人間だということを忘れないでください。