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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

インターネットに潜む危険Q&A インターネットに潜む「危険」と、その「危険」を避けるためにはどうすればいいのかを利用用途ごとにQ&Aでご紹介します。

脆弱性をついた攻撃に注意

投稿日時:2025/03/28

質問

ネット関連のトラブルについての記事を読むと、今年はシステムの脆弱性をついた攻撃が増えているというのを見かけましたが、本当でしょうか?

また、ランサムウェアによる被害などにも関係あるのでしょうか?

解説と対策

情報処理推進機構(IPA)が発表した【情報セキュリティ10大脅威 2025】では、「システムの脆弱性を突いた攻撃」が第3位に浮上しました。

※前回5位と7位にランクインした2つの項目が統合

 

「システムの脆弱性」というのは、設計上のミスや不具合によるセキュリティ上の欠陥・弱点のことです。

パソコンやスマホ、ネットワークなどあらゆる場所に存在しますが、常にさまざまな企業で調査・発見が行われ、修復作業が行われています。

 

しかし、この世界には多くの機器・ソフトが存在し、更にアップデートにより新たな脆弱性が発生することもあるため、すべての脆弱性がなくなるわけではありません。

 

システムの脆弱性を悪用して行われる不正アクセスをきっかけに、情報漏洩が起こったり、ランサムウェアに感染するなど、他の攻撃や被害につながることがあります。

 

脆弱性を悪用した攻撃から身を守るためには、不正アクセスを防ぐための認証方法の強化が必要です。

IDとパスワードだけを利用した簡単な認証方法では、脆弱性を悪用した攻撃に対抗できず、さまざまな被害にあう可能性が高くなってしまいます。

 

また、システムの脆弱性を修正する【セキュリティパッチ】を迅速に適用することも大切です。

各企業からセキュリティパッチが提供された場合は、「暇なときにしよう」などと後回しにせず、すぐに適用するようにしましょう。

  • ID/パスワードによる認証ではなく、多要素認証を活用した認証方法に変更す
  • セキュリティパッチが提供されたら、すぐに適用する
  • ソフトウェアはアップデートを放置せず、常に最新の状態にしておく

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