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ケーススタディで学ぶ インターネット安心安全ガイド

青少年のネット利用に潜む危険

青少年のインターネット利用の実態

インターネットは、自宅にいながら友人とメールでコミュニケーションをとったり、音楽やゲーム、ショッピングなどを楽しめるなど、私たちの生活において、なくてはならないものになっています。

内閣府によるインターネット利用環境実態調査(※)によると、学校種別による利用率は、中学生 98.2%・高校生 99.2%であり、青少年にとっても、もはやインターネットは生活の一部となっています。

インターネットを利用している機器と割合については、中学生は自宅用PCやタブレット 46.0%・スマートフォン 72.6%・ゲーム機 61.2%。高校生は自宅用PCやタブレット 39.5%・スマートフォン 97.7%・ゲーム機 43.8%。

スマートフォンでインタネットを利用するというのが、今の中学生・高校生の実態です。

参照(※)令和3年度 青少年のインターネット利用環境実態調査調査結果(速報)

この「インターネット安心・安全ガイド」では、インターネットの閲覧・投稿やメールの送受信、ネットオークションなど、様々なネットの利用シーンにあわせて、青少年のインターネット利用に潜む危険とその対策について、事例を元に解説しています。

身近にあるインターネットのトラブル

インターネットは匿名性が高く相手の顔が見えづらい世界なので、交通事故や災害など他の危険には見られない特徴があり、知識や経験の少ない青少年が巻き込まれてしまうケースが多く存在します。

身体的な被害をうける例

SNS等を通じて知り合い、脅迫や援助交際等の犯罪に発展するケース
自殺掲示板を通して、自殺志願者が連絡をとりあい、集団で自殺してしまうケース

精神的な被害をうける例

プロフィールサイト等でネットいじめを受けてしまうケース
犯罪を助長するようなサイトにアクセスし、有害情報を閲覧してしまうケース

金銭面の被害をうける例

不当な請求、架空請求などへの対処法を知らず、怖くなってお金を払ってしまうケース
ネットオークションやネットショッピングで詐欺被害にあってしまうケース

個人情報が漏えいしてしまう例

安易な投稿やメール返信によって個人情報を自ら流出してしまうケース
ウイルス感染やフィッシング詐欺によって個人情報が盗まれてしまうケース

加害者になってしまう例

法律に関する知識がないために著作権や肖像権を侵害してしまうケース
不用意な投稿やメール転送によって他人に危害を加えてしまうケース