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デジタルプライバシーについて考えよう

デジタルプライバシーの境界線があいまいに

とあるセキュリティソフト会社が実施したアンケートによると、
【パートナーとの関係は自身のプライバシー以上に大切だと思っている】
という回答は世界で70%、日本で56%、
【パートナーに自分のアカウントのパスワードを教えている】
という回答は世界で48%、日本で18%、という結果になりました。
このアンケート結果を見ると、本来誰とも共有しないはずのパスワード情報を、パートナーと共有している人が増えてきていると考えられます。

境界線があいまいになるとどんな危険性があるのか

友人や恋人、家族など、信頼している相手とパスワードやアカウントの情報を共有している、デジタルプライバシーの境界線があいまいな状況では、いったいどんなトラブルが発生する可能性があるのでしょうか。




情報漏洩のリスクを自ら増やすことに繋がる

情報を共有する人数が増えれば、それだけ情報が漏れてしまう可能性も高くなります。
自分以外に共有した情報は、今どういう状態で管理されているのか確認することは難しく、知らない間に自分の大切な情報が公開されている可能性も0ではありません。

喧嘩や破局で、信頼は不安・恐怖に変わる

恋人と別れたり、友人と喧嘩して相手を憎むような状況になってしまったり…。
そうなると、あなたの大切な個人情報を、あなたを憎む相手が所持しているという状況になってしまい、共有していた情報がどのように扱われるかわかりません。
互いに共有していたアカウントやパスワードを使って、相手の行動を監視する、あなたのふりをして個人情報を拡散するなど、様々なトラブルに発展するかもしれません。

見られたくない情報を勝手に見られてしまう

例えばスマートフォンのパスワードを共有した場合、パスワードを知っている人は、スマートフォンに保存されているデータを自由に見ることができます。
あなたが他人には見られたくないと思っている情報も、簡単に見ることができてしまいます。

子供が大人のアカウントを使えると何が違うのか

大人の使っているスマートフォンやアカウントを子供にそのまま与えた場合、子供のアカウントならできないはずの課金も、大人のアカウントであれば自由に行えます。
ゲームや音楽に夢中になり、知らない間に課金額が増え、気づいた時には多額の請求が…という状況になってしまうかもしれません。

デジタルプライバシーの境界線を引くためには

トラブルを未然に防ぐためにも、デジタルプライバシーの境界線はしっかりと引きましょう。
そのためには、この4つの対応が有効となります。

① パソコンなどを家族共同で使う場合も、家族分のアカウントを作成し、個々のパスワードを設定する。そして、パソコンを使用する際、ログイン・ログアウトは必ず行う。
② 共有しているタブレットを持ち出すときは、自動的に情報が共有されないように、クラウド機能は切る
③ 信頼している相手であっても、スマホやSNSのパスワードは教えない。
④ 特に大切な情報や機器には、二段階認証やSNS認証を設定し、セキュリティ面を強化する

どうしても共有する場合はどうしたらいいの?

どうしても同じアカウントを共有しなければならない、パスワードを共有しておかなければならない場合は、自分以外の家族やパートナーも自由に情報を確認できることを意識しましょう。共有する場所には、見られては困るものは保存しない等、プライバシーを適切に管理することが大切です。

最後に

家族や友人、恋人など、大切な人を信頼し、情報を共有すること自体は問題ありませんが、パスワードやアカウントなど、共有したことでトラブルが発生する可能性のある情報は、共有してはいけません。
デジタルプライバシーの境界線をきちんと引くことで、未然に防げるトラブルがあります。
大切な人の為にも、あなたの大切な情報は自分で守りましょう。